乙女な女王様

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女王様との思い出・3 ※

「あっ……」すでに硬くなっている千歳自身に直に触れた優弥は、ビクッとして手を離そうとした。それを上から手で押さえ込み、逃げられないようにする。「ほら、俺のことも気持ち良くしてよ。深海の手で」そう言いながら、優弥自身に自分のを押し付けるように千歳は腰を密着させる。
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女王様との思い出・2 ※

「遅い」千歳の姿を見つけるなり、優弥はそう言って怒った。「悪い、クラスのやつにつかまって……」保健室の鍵を内側からかけて、千歳は優弥へと近づく。「なんか前にも、その言い訳してなかったか?」「うわっ!」近づくなり、優弥に腕をひかれて千歳はベッドへと強引に座らされた。
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女王様との思い出 ~千歳サイド~

「おかしい」千歳は携帯を握り締めてそう言った。「何がおかしいんだよ?」そんな千歳に亮太が声をかけるが、前回の出来事を思い出した千歳は複雑な表情を浮かべた。すると、それを感じ取ったのか亮太が拗ねたように言う。「あっ、なんだ。そのあからさまに嫌そうな顔は!」
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女王様の初恋 ・3 ※

「深海がミルクティー以外飲んでるの見たことないな」千歳が替えのシャツを取りに行っている間に缶のミルクティーを飲んでいた優弥を見て、戻ってきた千歳が言った。「お前が毎回、これを買ってくるからだろ」 千歳はいつも優弥のところに来る時にホットのミルクティーを買ってくる。
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女王様の初恋 ・2 ※

 下は脱がないのか……と一瞬思ったが、千歳に堂々と全裸になられても、それはそれで恥ずかしいと気づき、優弥は黙っていた。 そして、千歳の両足を跨ぐように向かい合わせに座り、その背中に腕を回して胸に抱きつくと、千歳も抱き締め返してくれた。
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女王様の初恋 ~優弥サイド~ ※

『保健室』それだけを打ち込んだスマホ画面を、優弥は再度確認した。 そして、ゆっくりと両手の親指で送信を押す。『送信完了しました』その文字に、だんだんと優弥の鼓動が速くなってくる。もうすぐここに、ミルクティーを持って彼がやってくるはず。
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女王様へのご奉仕・3 ※

「う、ん……」 小さく声を漏らした優弥は、慣れない感覚に強く目を閉じて耐えていた。 半分くらいまで入ったところで、優弥は動きを止めて呼吸を整えている。「休憩するには……早いんじゃないの?」「えっ、あ……ああっ!」 優弥の口から大きな喘ぎが漏れる。
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女王様へのご奉仕・2 ※

 千歳が初めて優弥を見たのは中等部一年の春だった。 そのころの優弥は、まだ女王様とは呼ばれていなくて、むしろ背も低く女の子のような可愛らしい顔のどこか守ってあげたくなるようなタイプだった。 薄桃色の桜の中に立っていた優弥に目を奪われた千歳は、自販機のボタンを押し間違えるほどの衝撃を受けた。
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女王様へのご奉仕 ~千歳サイド~

「またか」 高瀬千歳は届いたばかりのメールを見終えると携帯を閉じた。「千歳、何がまたなんだよ?」 千歳の呟きが聞こえたのか、今年、中等部から高等部に進学して初めて同じクラスになった瀬戸亮太が聞いてきた。「愛しのラブコール」