先生達の秘密の授業

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第17話 

新しい家で、ちゃんと生活できるかな?引っ越した当初はそんな心配をしていた俺だったが、意外と快適な今の家での生活に少し驚いていた。学校内では相変わらず俺の周りにはみんながいてくれるし、家に帰っても誰かしらが『おかえり』と出迎えてくれる。
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第16話 

ここは理事長が用意してくれた、当面の俺達の仮住まいだ。なんともスケールの大きな理事長は、陽愛くん達から今回の一件を相談されるやいなや、すぐに学校から通勤も便利なこの一軒家を購入したらしい。そして、住まいを知られている俺はひとまず犯人が捕まるまで身を隠すことになり
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第15話 

「雪くん……少し疲れてる?」「ん~……」 職員室の自分の机に突っ伏していると、上から陽愛くんに声をかけられ俺は気のない返事を返す。「あえて言うなら、気疲れ……かな」俺がそう答えると、陽愛くんも気づいたのか隣りに座りながら小声で聞いてきた。
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第14話 

「なあ、最近、なんや変な写真が出回ってるみたいやけど大丈夫なん?」Tシャツの打ち合わせで授業の合間に涼介のもとへと訪れて春樹のクラスに来ていると、そこの生徒である朱雀院南朋がそう聞いてきた。「なんのこと?」
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第13話 

「いい加減、虎ちゃんも軽音部に行かへんと南朋くんキレてまうで」 その武井の言葉に、俺は虎が軽音部だということを思い出した。 そうだよ、最近俺の周りばっかりついて回ってたけど、部活サボってたのか。「虎、お前も文化祭に部活でも参加するんだろ?
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第12話

 それから数日後、オキの企画に協力した生徒達が本格的に動き出したようで、今までは家庭科部の作った衣装で写真を撮るだけだったのに、今では校内のどこでも撮影会が行われていた。 そんな中、今日も昼休みに職員室にいた俺達の周りには写真部員達がシャッターチャンスを狙って待機していた。
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第11話

「あ、そうだ、これ! 陽愛くんがデザインしたTシャツの試作品」「おお……さすが涼、仕事早いな~」 ちょっとわざとらしかったかなと心配したけれど、そんなことは気にしていないのか陽愛くんが興味深そうにTシャツを覗きこんだ。「どこか気になる箇所があったら言ってくれだって。涼介が手を加えるみたいだよ」
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第10話

いつも自信ありそうな態度のくせに、そんなことで落ち込むなんて……涼介は馬鹿だ。 お前が素直に甘えてこないことなんてわかりきってるのに、そんな些細なことで悩むなんてお前だって昔のまま変わってない。「そうやって悩むお前も……充分可愛いよ」
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第9話

「雪ちゃん、オキばっかりズルい!」 しばらくすると、春樹がふて腐れたように騒ぎだした。 もう、この頃にはみんな、きっと酔っていたんだと思う……いや、酔っていた。 そんな状態で、俺は自由になる左手で春樹を手招きした。「わかったわかった。ほら、春樹もおいで」
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第8話

「ところで、オキの話ってなに?」 メインは陽愛くん達が来てから頼むとして、軽いつまみなどを口にしながら飲んでいると、ふと春樹がオキに質問した。確かに今日はオキがきっかけで集まることになったのだ。「みんな揃ってからの方がいい?」「別に二人には改めて説明しますよ」