rainy day 主から執事へ 「僕を抱け」 驚いている瑠偉斗の表情が、雨の打ちつける窓に映る。外では、雷を伴った大雨が今日も降り続けている。「これは命令だ」 こう言えば、瑠偉斗が断れないとわかっていて言っているのだから、僕は卑怯だ。 でも、こうでもしないと僕はお前に償うことが出来ない。 2020.08.01 rainy day