rainy day

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降り続ける雨

三人が心から笑い一緒にいられることを幸せと感じていたあの頃に戻れたら ――。 そう願いつつも過ぎた時間は戻らないことを自覚してしまった想いは止められないことを彼らは知っていた。 そんな彼らの本心を覆い隠すように、今日も雨は雷とともに降り続ける。
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妹から兄へ

私がいなくなってから二年が経つ。 その間に、色々なものが変化していく。 世の中の情勢だったり、人々の心の変化だったり  それは良いものもあれば、悪いものもある。 変わらないものは私だけ……。  でも、お兄様は気づいてる?
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見守る者

決して、交わることの許されない、主と執事の想い ――。 そんな二人を屋敷の外から人知れず見守る存在・茉莉亜。 彼女は奨悟の双子の妹であり、かつて瑠偉斗の恋人でもあった少女である。 だが、二年前に命を落とした彼女はすでにこの世には存在しない。
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執事から元恋人へ

 奨悟様の身体を綺麗にしてから自室に戻った私は、ずっと伏せてあった貴女の写真を手に取った。そこには、私がさっきまで抱いていた人と同じ顔の貴女が笑顔で私と並んでいる。 『僕を抱け』 突然の主人の言葉に、私は言葉が出て来なかった。
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主から執事へ

「僕を抱け」 驚いている瑠偉斗の表情が、雨の打ちつける窓に映る。外では、雷を伴った大雨が今日も降り続けている。「これは命令だ」 こう言えば、瑠偉斗が断れないとわかっていて言っているのだから、僕は卑怯だ。 でも、こうでもしないと僕はお前に償うことが出来ない。
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成宮家の主と執事

成宮家 ――。 それはいくつもの大手企業を持つ、知らぬ者がいないほど有名な名家。 現在、そこの当主を務めるのは弱冠16才のまだ幼さを残す少年・成宮奨悟だった。 今現在、彼に家族はおらず、屋敷内には数人の使用人。