小説

乙女な女王様

女王様と初下校・3

「昨日……八神と瀬戸がなんだか羨ましかった。あの二人はお互いに色々知ってて、冗談も言い合える友達なんだなって。俺はお前と、そんな関係になれなかったから……」完璧で、誰もが憧れる優弥がこんなにも一人で悩んでいたなんて千歳は知らなかった。それもそのはずだ。
先生達の秘密の授業

第37話

せっかくストーカー事件も解決して、週明けは平穏な学校生活が迎えられると思っていたのに……俺は相変わらず気の抜けない生活を送っていた。それは何故か……?理由は……あの四人を避けているからだ。ストーカー事件が片づいたあの日、春樹に抱かれた後に気を失った俺は、意識が戻ると同時にまたもや四人に攻められた。
乙女な女王様

女王様と初下校・2

(どうやって話を切り出そうか?)千歳は歩きながら、本題を話すタイミングを考えていた。他愛もない会話から……と思っても、その他愛もない会話すら思いつかない。ゆっくり話すには、どこかで落ち着いた方がいいが、お店などに入ってしまうと周りが気になって話どころじゃないだろう。
先生達の秘密の授業

第36話 ※

動くに動けずに俺が固まっていると、春樹がいきなり俺の身体を抱き起こした。「はい、雪ちゃん。身体の向き変えて~」そして、そのままタオルの上へと押し倒すように俺の身体を仰向けにしてしまった。俺が驚いていると、上から陽愛くんに顔を覗きこまれた。
乙女な女王様

女王様と初下校・1

次の日の朝、和彦の予想通り、優弥は朝会で生徒会長として壇上に立っていた。いつも通りに気丈に振る舞っている優弥のようだが、その手首には亮太のリストバンドがついているし、どこか元気がないようにも思える。やっぱり、昨日のことを僅かながら、気にしているのだろう。
先生達の秘密の授業

第35話 ※

最初はただ、気持ち悪かったその感覚も、なんだか今では中で動かされると身体が熱くなってくる。「胸ばっかりじゃ辛いよね……雪乃くん、一度イク?」そう言うと、涼介は俺の足を押さえていた手を片方に減らして俺自身へと触れてきた。「あっ、ばかっ……っ……」
先生達の秘密の授業

第34話 ※

「あ……」小さく漏らした俺の不安そうな声が聞こえたのか、春樹は優しく笑う。「大丈夫。楽にしてあげるから」そして、一気に俺の下着を下げて足から脱ぎ去ってしまった。「んぅ……ん……」抑えられる苦しさからは開放されたものの、恥ずかしさはさらに増してくる。
先生達の秘密の授業

第33話 ※

……身体が熱い。もう、これはアルコールがどうのってレベルじゃなくて……みんなが触る所からどんどん熱が広がって……我慢できない。まるで、そんな俺の心の声が聞こえていたかのようなタイミングで春樹がいきなり上を脱ぎ出した。
先生達の秘密の授業

第32話 ※

「嫌って言うか……その……」「嫌じゃなければ、いいでしょ?」「え……?」何が……と聞き返そうとした俺の唇は、いきなり近づいてきた春樹の唇によって塞がれてしまった。あまりに突然の出来事に、驚いた俺の手からは写真が零れ落ちる。
乙女な女王様

女王様を救出・4

「俺、相馬に……キスされた。もう、汚れてるから、高瀬は触らなっ……」泣いてそう告げる優弥の言葉を塞ぐために、千歳はあえて優弥の唇へとキスをした。すぐに離すと、優弥の驚いたような目と視線が合う。「なんで……」「だって優弥はどこも汚れてなんかないだろ?」