降り続ける雨

 三人が心から笑い
 一緒にいられることを
 幸せと感じていたあの頃に戻れたら ――。

 そう願いつつも
 過ぎた時間は戻らないことを
 自覚してしまった想いは止められないことを
 彼らは知っていた。

 そんな彼らの本心を覆い隠すように、今日も雨は雷とともに降り続ける。
 この雨があがることがあるように、彼らの心が晴れる日は来るのだろうか?

 そんな日が来ることを願いながら、今日も三人は心に雨を降らせ続ける―――。

 

~ END ~